人気ブログランキング | 話題のタグを見る

東京の野生動物 久田雅夫


6月からひとひとてで、展示をしてくれることになった、動物写真家の久田雅夫さんがアトリエとしている、奥多摩の標高700メートルにある山小屋
 東京野生動物事務所に行きました。
奥多摩駅から思ってた以上に坂を登り、30分ほど、道路も舗装されてないようなところを突き進みやっと到着。
東京の野生動物 久田雅夫_a0312885_9461463.jpg

東京の野生動物 久田雅夫_a0312885_946113.jpg



久田さんは ひとひとてで、なにかと縁がある、フレームドラム奏者で、太鼓制作を行う、音鼓知振の久田祐三さんのお父さん。
東京の野生動物の写真集や 日本で初めてツシマヤマネコの写真集出したり、とにかく、野生で生きる動物たち、絶滅危惧種の動物を守るためにいろいろと活動をずっとされていました。久田さんは現在75歳!?本当に若い。

東京の野生動物 久田雅夫_a0312885_946337.jpg



なんとか山小屋について、コーヒーを飲みながら一服、いろいろ大自然の中で話してくれた。

もともと不動産屋で働いていた。お金に対する執着心がその時代はとても強く、周りも同じようにお金でのいろいろな 汚いやりとりなどで、大きなお金がどんどん動く。(バブルの時期ということもあり、例えば200万で買った土地を500万で売るなどなど)そんな生活がどーしても嫌になり、37歳で、ふっ切り、『好きに生きてやる!』と思い、久田屋という駄菓子屋?を経て、趣味程度だったカメラを本格的に始めた。動物写真家になった。
とにかく、動物が好きだったこともあり、好きだからなんとかると思った。報道カメラマンの専門学校も行ったが、イメージと合わず2ヶ月で辞める。
3年くらい撮りためた奥多摩の野生動物の写真を持って、毎日新聞社に飛び込みで持って行った。はじめは断られたが何度も何度もアタックし、熱意が買われたのか19ページも載せてもらえた。その時に必死にやっていれば誰か絶対助けてくれると思った。
下手に予想して(計画を練りすぎて)動くより、とにかく一生懸命今に打ち込むことができればそれは、自然に広がっていく。
東京の野生動物 久田雅夫_a0312885_9484521.jpg

東京の野生動物 久田雅夫_a0312885_9483980.jpg


アラスカでグリズリーを撮りに行ったり、世界を飛び回って集めた、動物の毛皮や頭蓋骨などが、山小屋には飾られている。(供養のための石も一緒に)
東京の野生動物 久田雅夫_a0312885_9461756.jpg

東京の野生動物 久田雅夫_a0312885_9483427.jpg

東京の野生動物 久田雅夫_a0312885_9462139.jpg


話しをしながら、 山の方で鳴いている鳥の声の説明をしてくれた、ちょうど今5月は繁殖期なので、ヒビタキ、オオルリ、ウグイス、ヒヨドリ、ツツドリ、いろいろそれぞれの縄張りを守る為、素敵な声で鳴いていた。聞き分けられると面白い!ツツドリは筒を叩くような たたたたたたたっ キツツキの仲間だそう。印象的だった。時期によって鳥は鳴き方もかわる。今の時期が一番素敵な声で鳴くらしい(ウグイスとか)。

山小屋を借りて20年。ちょうどこの山小屋のある 標高700メートルが 人間と動物(哺乳類、熊、しか、リス、イノシシ、齧歯類(ゲッシルイ、小さい哺乳類ネズミとか。)の生活のボーダーラインになるらしい。これより上に動物が住んでるみたい。最近は野うさぎやきつねが少なくなってきているらしい。(理由は不明)
奥多摩の野生動物はこの山小屋の裏にカメラを仕掛け、写真を撮っていた。
東京の野生動物 久田雅夫_a0312885_9483171.jpg



ツキノワグマは17年追いかけ続けやっと撮れた! とにかく今の子供達向けて、本を作りたい!
東京には、こんなに ひっそりと まだツキノワグマが住んでいる!伝えたい!

ここの山小屋には奥さんはまだ連れてきたことがないらしい(余談)




久田さんは、ここで、水墨画や彫刻、太鼓に尺八、料理、いろいろ好きにやっている。

ここに一人でいると、時間というものについていろいろ考えさせられる。
もちろん家族を犠牲にしてきたり、いろいろ今に至るまでにはいろいろあっただろうけど、
こうやって、僕が、久田さんのところに来たきっかけも、久田さんの息子のゆーぞーさんがあって。
ゆーぞーさんと久田さんとの親子の形もとても良い。(詳しくはイベント中のお話会で)

東京の野生動物 久田雅夫_a0312885_9461087.jpg


昼ごはんに、ほうばの葉っぱの上にそばと、ニシアカシアの花とよもぎの天ぷらをご馳走してくれた。
自然の味の強さがすごい。。美味しかった。
植物や、虫、自然に詳しい。
植物の名前を知ると、道を歩けなくなるらしい、、(足で踏んじゃうから)虫も殺さない。
何か人間でできなかった、愛情表現を自然に対し向けているようにも感じた。(憶測)

命についていろいろ今回の展示写真で久田雅夫さんの野生動物を見る目線で見て欲しい。

愛おしいと思う気持ち。敬う心を大切にしよう。

東京の野生動物 久田雅夫_a0312885_9561314.jpg


詳細は後日。


by hitohitote | 2016-05-22 10:05
<< 東京いとしき野生どうぶつ展 母の日 タルト ご予約受付中 です >>